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試験圃場現場写真

福岡県農業総合試験場様向け水稲高温耐性評価施設(温水掛け流し圃場)施工写真

三基計装株式会社では福岡県農業総合試験場から表題の施設を受注し、2005年8月に竣工、引渡しを行いました。

場内の圃場に下の写真のように8m×30mの区画を区切り、その一端に温水槽を設けました。ボイラ小屋に設置した温水発生機からポンプで温水槽底部に設置した熱交換器に送り、槽内の水を温めます。さらにこの水を圃場片側の給水路から掛け流し、もう一方の復水路から温水槽へ戻して循環させます。いわば、露天風呂ですね。

両側に給水、排水路を設けた試験圃場。奥が温水槽

温水が満ちた夕暮れ時の圃場

水槽底部に温水コイル(熱交換器)4個と水中ポンプ

温度センサ(水中用白金測温抵抗体)

稲を植えた圃場。温水槽は青いフェンスで囲い

ボイラ小屋。右下銘版↓

制御盤(ボイラ小屋内に設置)温調計で制御

ボイラ小屋に製造者銘版

この施設の目的はおいしい福岡県産米の水稲品種を開発することです。近年地球温暖化に伴い米の等級が落ちていると言われています。それは水稲の登熟期間中の気温、水温、地温が上昇したことによるもので、高温に耐えられる品種の選抜、改良、開発を行うことで福岡県産米の評価を高め、販売拡大を狙うものであります。

この工事は土木作業を伴うため、「土用」の時期は避けなければなりませんが、着工が土用前だったので問題なく続行しました。今回の工事では電柱を建てて架線することも含めて様々な工事を行いました。三基計装株式会社は計装工事、管工事はもちろんのこと、オイルタンクの販売もしておりますし、温度制御は専門です。しかし屋外工事のため天候だけは気になりました。

福岡県農業総合試験場農産部水稲育種チームは食味が良い早生品種の”ちくし46号”を開発した方達で、「つくしろまん」と命名されています。最後に農産部水稲育種チームの皆様が本施設を活用され、おいしいお米を開発されますよう、心より祈念するものです。

土用とは、五行思想に基づく季節分類のひとつで、各季節の終りの約18日間のことです。五行思想では、春に木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気を割当て、残った土気は季節の変わり目に割当てて、これを「土用」と呼びます。したがって土用は春夏秋冬それぞれの季節の変わり目にあり、夏の土用は立秋前の18日間です。土用の間は土の気が盛んになるとして、土を埋めたり、穴を掘ったりなどの作業はしないほうが良いとされています。ただし、土用に入る前に着工して、土用中も作業を続けることは差し支えないそうです。一般に土用が夏の時だけ言われるのは、土用の丑の日に鰻を食べることからです。これは江戸時代、商売がうまく行かない鰻屋にエレキで有名な平賀源内が、「丑の日に『う』の字が付く物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、「本日土用丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めたら、物知りとして有名な源内先生の言うことならということで、その鰻屋は大変繁盛し、その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したと言われています。

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