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文字・単位表記

character and unit notation


エアーが良いのか、エアが良いのか?英語ではAirです。発音的にはエアが良いでしょう。そこで三基計装株式会社では過去、エアーシャワーとかエアーフィルターという表現もしてきましたが、パンフレット、ホームページでは今、「エア」に統一しています。
超伝導が良いのか超電導が正しいのかという議論がかつてなされました。新聞社によっても違いますし、学会によっても、あるいは学会の中でさえ両方が使われています。「やさしい超伝導のおはなし」を超電導工学研究所の人が超伝導とホワイトボードに書きながら説明していたりすると、もうわけがわからなくなります。日本語的には超伝導が正しいのでしょうが、現象は一定温度以下で電気抵抗がゼロになる事象を指すので超電導のほうがわかりやすいと言えます。
世の中で表現がまちまちな言葉にinterfaceの日本語表記があります。インタフェース、インタフェイス、インターフェース、インターフェイス、どれが良いでしょうか?英語の発音ではアクセントが前にあり、インタフェイスが最も近いと思われます。しかし日本の新聞・雑誌で使われているのはインターフェースが一番多いようです。日本電気計測器工業会FA計測制御委員会では議論して「インタフェース」を採用することにしました。

日本電気計測器工業会広報委員会では以前、表記のガイドラインとして下記のように定めました。
 @英単語の最後が”er”や”or”で終る語は伸ばさない…ユーザ、インジケータ、などアーで終る言葉。
 A最後が上記以外および2文字語は伸ばす。カー、キー、メモリー、ビクトリー、ツアー、スローなど。
 B最後が”er”や”or”で終る語であっても、”er”や”or”のところにアクセントがある言葉は伸ばす。

なお我々に身近なものとしてセンサセンサーかどちらが良いか?という問題があります。計測自動制御学会(SICE)ではセンサと伸ばさない。ところが物理系では伸ばす。他にも電子通信情報学会がレーザで応用物理学会がレーザーとか、日本機械学会ではメモリエネルギと伸ばさない。こうして見てくると機械系がもっとも短くしたい、電気電子や計測系は中間、理学系は伸ばすという傾向があるようです。何故なんでしょう?
ただしこれはあくまで目安であり、あまり厳密に上記基準を考えているとドキュメント作りが進まない(^_^)こともあるかもしれないので、深く悩まないでください。
寸法表記は、下記で統一するのが品が良いと思います。
  外形寸法(幅・奥行・高さ):W1600×D800×H1800(mm)、厚さ:t1.6mm、穴径:Φ3mm
単位記号は
  1未満…デシ(d)、センチ(c)、ミリ(m)、マイクロ(μ)、ナノ(n)、ピコ(p)、フェムト(f)、・・・は小文字
  1以上…10(デカ:da)、100(ヘクト:h)、1000(キロ:k)までは小文字、
  それ以上…メガ(M)、ギガ(G)、テラ(T)・・・は大文字
     例)MPa、kW、MΩ、km、m/s、l/min、km/h

   単位に関してとても参考になるホームページをご紹介しましょう。

   → 単位の読み方辞典(1)SI単位

   → 単位の読み方辞典(2)単位一覧

  静岡の平松陽子さんが作成している「音訳の部屋」です。国会図書館のデータベース・ナビゲーション・サービスにも登録されている名ページです。他にいろいろ柔らかいページも作られておりますので訪問して見て下さい(リンクご了解済み)。

和製英語で注意しなければいけない言葉もあります。たとえば野球のナイター、バックネット、フォアボール、オーバースロー、アンダースロー、シュートボールなどは皆英語のようでいてガイジンには通じません。ちなみに英語ではナイター→night game、バックネット→backstop、フォアボール→walk, pass、オーバースロー→overhand throw、アンダースロー→submarine、シュートボール→screw ballと言います。他ではアフターサービス、アパート、キャンピングカー、チアガール、コインランドリー、コンセント、クーラー、ダンプカー、フロントガラス、ガソリンスタンド、ガードマン、ガッツポーズ、ホッチキス、モーニングコール、モーニングサービス、オフィスレディー、ワンピース、ペアルック、ペーパーテスト、ポケットベル、プリン、リサイクルショップ、シャープペンシル、シュークリーム、シルバーシート、サングラス、テーブルスピーチ、テレビゲーム、テーマソング、トランプなどです。OL(オフィスレディー)という言葉は昔はありませんでした。BG(Business Girl)と言われた時代があって、これは英語ではひどい意味(娼婦)なので、和製英語がたたかれて、オフィスレディーという和製英語が出現したというややこしい経緯があります。日本人は省略好きです。ワープロ、パソコン、ストなど皆カタカナですが日本語です。これも前述のアパートなどは本来apartment houseが正しいのですが省略しているのです。ちなみにマンション=mansionは英語では「大邸宅」を表すのですが、日本のはどう見てもapartment houseですね(^_^) 億ションなどが出てくると日本人ってすごいね〜と思ってしまいます。

我々の業界で和製英語で注意しなければいけない言葉に「シーケンサ」があります。シーケンサというのはいかにも英語のような感じですが、新英和中辞典 第6版 (研究社)でsequencerを引いてもそんな言葉はありません。講談社パックス英和・和英辞典では「順序制御装置」とありますが、これは日本の辞書ならでは?英語ではPC(Programmable controller)と言い、英文の文献ではPCというふうに略称されることがあります。JISでもPCでしたが、PCと言うとパソコンと混同されることが多いため、日本企業や業界では過去、PLCと言うケースが多かったのです。日本電機工業会では国際規格IEC61131-1の改正(2nd ED)において「PC[Programmable Controller]」から「PLC[Programmable (Logic) Controller]」に略称が変更されたことを受けて、国内の対応する規格JIS B 3501の改正案でも「PLC」に変更されているため、使用者及び製造業者の利便性を考慮し、プログラマブルコントローラの略称を「PLC」に変更することにしました。具体的には、平成15年4月以降に新規に発行する資料類から「PLC」の略称を使用するとともに、既に発行済みの資料類に関しては、順次「PC」から「PLC」へ切り換えて行くそうです。我社もドキュメントはPLCに統一します。

商標を何気なく使ってしまうことも注意しなければいけません。上記の「シーケンサ」は、実は三菱電機の登録商標なのです。ソフトウェア技術者には当たり前の「マルチタスク」という言葉はNECの登録商標です。「自律分散」は日立製作所の登録商標です。「万歩計」とは山佐時計計器株式会社の登録商標です。ジープがクライスラーの登録商標というのは有名ですが、デジカメは三洋電機、ポリバケツは積水化学工業の登録商標なのですよ。宅急便、エレクトーン、ファスナー、ジッパー、チャック、クラクションなども登録商標ですがどこの会社でしょう?想像してください。我々の業界で一般的な「BCR」も登録商標です。きちんとバイオロジカルクリーンルームと言わなければなりません。


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