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 Q&A集 

 

 Q&A collection 


三基計装株式会社には様々な問合せが参ります。その中から一部を紹介します。

「温度制御について勉強しよう」に関する質問 ジャンプ
微分制御はどういうプロセスに有効ですか? ジャンプ
「湿度について勉強しよう」に関する質問 ジャンプ
クリーンルーム用掃除機について教えて下さい ジャンプ
クリーンブースの空気清浄度が上がりません ジャンプ
測温抵抗体4線式を使うべきか? ジャンプ
電圧比例のヒータ制御で良いか? ジャンプ
キダチアロエを探しています ジャンプ
トマトとイチゴのロックウール栽培のポイントを教えて下さい ジャンプ


Top 「温度制御について勉強しよう」に関する質問

Q:「温度制御について勉強しよう」を読んでPIDの勉強をさせていただいております。つきましては以下の疑問におこたえいただきたくおねがいもうしあげます。
   Kp=100/P のPは調節計のPそのものですか?
   Ki=Kp/Ti のTiが調節計のIそのものですか?
   Kd=Kp・Td のTdが調節計のDそのものでしょうか?
  以上3点につきましてお返事をお待ちいたします。

A:弊社も小企業で、親会社は温度の潟`ノーですが、誰もが答えられるものではありません。ホームページに載せている技術情報は、弊社の業務内容に関連しているものです。本来、ご質問に答えるべきものではありませんが・・・(^_^)

Q.Kp=100/P のPは調節計のPそのものですか?
A.そうです。単位は%で、最大値は100%とは限りません。P=100%ならば比例感度は1なので、偏差がそのまま操作量になります。チノーの調節計では999.9%まで設定できるものがあります。例えば0〜100℃というスパンの温度調節計でP=200%ならば、偏差1℃で0.5%の出力が出ます。P=20%ならば、偏差1℃で5%の出力が出ます。比例帯幅が狭いほど、比例感度は大きくなり、少しの偏差でも出力が大きく変動します。P=0だと比例感度は∞なので、2位置制御(オンオフ制御)になります。

Q.Ki=Kp/Ti のTiが調節計のIそのものですか?
A.そうです。単位は秒です。チノーの調節計では9999秒まで設定できるものがあります。積分時間が小さいほど積分動作は強くなります。「アイは短いほど強い」と言う名言があります。積分時間をゼロ設定すると積分動作無しとなります。

Q.Kd=Kp・Td のTdが調節計のDそのものでしょうか?
A.そうです。単位は秒です。チノーの調節計では9999秒まで設定できるものがあります。微分時間が大きいほど微分動作は強くなります。微分時間をゼロ設定すると微分動作無しとなります。


Top 微分制御はどういうプロセスに有効ですか?

Q:私は会社で電気・計装を担当している者です。社内の計装の勉強会に三基さんや横河さん、計装メーカーのものを引用して説明しておりますが、三基さんのホームページの「技術情報」〜「温度制御について勉強しよう」を見ていますが、計装の分野では例えば日本計装工業会発行の『計装マニュアル』や、「工業計測の基礎」という本には、「温度の制御にはD動作は不可欠」とか、「応答の遅いプロセスに使われ、流量制御や圧力制御にはD動作は使用しない」との記述があります。本当にそうなのでしょうか。勉強会ではその辺を明確にする必要があり質問をした次第です。また計装メーカーにも問い合わせ中です。よろしくお願いします。

A:はじめまして。この度は三基計装株式会社ホームページをご覧頂いて有難うございます。よく大学等からも質問がございますが、検索エンジンから弊社の技術情報をご覧頂いてのことと存じます。
 PID制御では、微分を使うか否かはもっとも考えるところです。微分は諸刃の剣であり、プロセスによっては逆に制御乱れを増幅させる恐れがあります。応答が速い系にまともに微分制御を適用しますとかえって制御が暴れる場合があります。一般的なプロセス制御では、使用されているPID制御全体の中で、PI制御が60〜90%を占めるとされています。PI制御は、制御する対象(制御対象)の特性がむだ時間を含まないか、むだ時間があっても小さい場合に適しており、流量、圧力、液面などの制御に適しています。PI制御の適用例が多いのに、PD制御というのはあまり聞きません。それは、PもDも偏差に対して即座に応答するからです。設定値(SV)をステップ状に変化させた場合に、いきなり偏差が顕れますので下図の「基本的な偏差PID制御」を用いますと、微分動作によって大きなブレーキ信号となる操作量(MV)が発生します。SVの急激な変化に早く追従することは、理論的には当然の動きです。しかし、MVの急激な変化は、操作端、制御対象やプロセスなどに大きな機械的、物理的ショックを与えますので、衝撃やウォータハンマーなどが発生して機器・設備の寿命や品質などに大きい影響を与えることになり、このような挙動をもつ制御方式は現場には受け入れられません。
 圧力制御などではD動作はあまり用いないと思います。微分動作はむだ時間が多いプロセスに適しています。むだ時間が多い、すなわち系の応答が遅いプロセスでは、外乱に対してすばやく修正動作を行わないと、応答が遅いので、先読み的な修正、すなわち微分動作が有効になります。流量制御では、流量センサが脈動のある出力の場合はDによってMVにも脈動が生じる恐れがあり、コントローラの入力フィルタリングを用いたり、DCS(分散型制御システム)の場合などではPVに1次遅れのファンクションブロックをかましたりします。また流量を制御する操作端がダイヤフラム弁の場合と電動弁の場合では、操作端自体のMV応答速度が違います。したがって制御系全体を眺めてPID制御のチューニングを行いますので、流量制御にしても入力SV、出力MVを考慮した上で外乱抑制としての微分制御が有効だということであり、Dは制御乱れを生じるという場合はPI制御になります。例えば熱処理炉の温度制御の場合でも、燃焼炉と電気炉は違いますし、トンネル炉とバッチ炉では違います。これらをお使いのユーザ様が長年苦労して、自分たちの系に適切なPIDをノウハウとして保有されているのではないでしょうか。
 ただし微分動作が逆に制御乱れを増幅させる恐れがあると上に書きましたが、それは微分動作の適用の仕方によって防ぐこともできます。この辺を図とともに説明します。

[基本的偏差PID制御]

[測定値微分先行形PID制御]

[測定値比例微分先行形PID制御]

 微分制御を用いようとする目的が、「外乱抑制」なのか、「目標値追従」なのか、普通は「外乱抑制」でしょう。「目標値追従特性」と、「外乱抑制特性」は、片方の特性を最適にすると他方の特性は悪化するという矛盾を生じます。目標値をステップ状に変化させたとき、上図の「基本的偏差PID制御」では、偏差によって最も大きな修正操作量を発生するのはD動作です。そこで、目標値信号に対するD動作は除外しようというのが「測定値微分先行形PID制御」です。測定値(PV)の変化に対してはPID動作となりますが、SVの変化に対してはPI動作となりD動作を削除しようというものです。これは応答速度は速いが、オーバーシュートを生じる恐れがあります。DCSなどで用いられますが、DCSはPIDブロックを選択できるものもあります。D動作の次に大きな修正操作量を発生するP動作についても、D動作と同じ処理をすれば、修正操作量の大きさがさらに低減されるので、目標値信号に対するP動作およびD動作の双方を除外した方式が「測定値比例微分先行形PID制御」です。この方式は、PVの変化に対してはPID動作ですが、SVの変化に対してはI動作のみとなります。この制御は目標値のステップ状変化に対する応答のオーバーシュートはほとんどないが、応答速度が遅いという特徴をもっており、制御の目的に応じて、どちらか適した方が選択・使用されます。
 それでは、むだ時間が多いプロセスというのはどういうものでしょうか。断熱性のある(=熱伝導率の低い)空気という物質の温度制御がまさにこれに該当します。したがって「温度の制御にはD動作は不可欠」とかいう教科書が出てくるわけです。ところが、ビルや工場の大空間空調では微分を使わないことが多いのです。PI制御で比例帯の幅を広く(=比例感度を弱く)して、積分を使います。その理由は、大空間で操作端とセンサの距離も遠いような場合、系の応答が遅過ぎて、微分を使うと逆に外乱等の影響を受けたときに、そのショックが長く残ります。偏差が出ても素早く修正動作が働かないように比例帯幅を大きくします。したがって制御の大きな揺れはどうしても生じます。一方空気容積が大きくない恒温恒湿室などでは微分を用いて制御性を良くします。すなわちPIDの各要素は、対象プロセスの特性によってそれぞれの強弱に重み付けします。このほか、電車の運行制御に用いられる「ファジィ制御」を弊社の親会社、潟`ノーでは、オーバーシュート抑制に使った調節計を販売しております。狙った停車位置にピタリと電車を停める、しかも乗客にショックを与えない滑らかな加速〜制動という運行に適した「ファジィ制御」は、位置決め制御に適したアルゴリズムでもありますが、それを温度制御にも応用しています。また潟`ノーは測定値の急変に適応する新たなアルゴリズムを世に問うためのフィールド実験を続けています。産学共同から生まれたこの技術は、高速応答プロセスに特に適しており、PID制御ではうまく行かなかった分野にも光明を灯すものであります。もともとは生体が環境に適応して生き抜こうとするときのメカニズムを解いて、制御アルゴリズム化したものであります。
 本に書いていることは、千差万別のプロセスに適合することは無理なので、「温度の制御にはD動作は不可欠」などという紋切り型の表現は、不適切ということになります。


Top 「湿度について勉強しよう」に関する質問

Q:貴「湿度について勉強しよう」 は大変参考になりました。
   冬季加熱して温度を上げるエネルギーよりも、加湿するほうが省エネが理解できません。
   病院は、ボイラーで蒸気をつくり温水を造り、空調機で空気を暖めています。
   冬場は湿度が低いので、空調機内で蒸気を噴霧して加湿しています。
   そうすると、噴霧して相対湿度高くするには、温度を上げないと、絶対湿度(水分量)が増加しないと思いますが。

  この質問者がご覧になった「技術情報」の「湿度について勉強しよう」というページには、・・・そこで冬季は加湿が必要となるわけです。たとえば23.5℃・40%20℃・50%ほぼ同じくらいの快適さです。人間にとって快適な湿度は冬季40%〜60%ですから、冬季加熱して温度を上げてやるエネルギーよりも加湿するほうが省エネになるわけです・・・と書いてある部分が理解できないと言うことです。
 水を噴霧すると、空気中の水分量が増加します→絶対湿度は上がります→相対湿度は?…上がります。「細霧冷房」という言葉がある通り、霧が気化蒸発して空気に溶け込むときに潜熱が顕熱化して空気温度が下がるので、更に相対湿度が上がるのです。絶対湿度は温度を上げようが下げようが変わりません。冷却除湿してドレイン水を取ったり、吸着剤に吸い取ったり、送風して空気を交換しなければ変わりません。
 「加湿するほうが省エネというのが理解できません」 とはよくぞ言ってくれました。
これを理解しない人が無駄な空調設備を使ってお金を損し、CO2を発生させているのです。
加湿するのは暖房期で、冷房期は除湿します。ボイラーで蒸気を作って、空調機で空気を暖めるというのは、セントラル空調で過去適用されてきた方式です。また寒冷地では暖房にボイラーを使い、冷房に冷房専用クーラー(冷凍機)を使うような建物が多いのです。熱伝導度の小さい空気を暖めたり冷やしたりするのには、ものすごいエネルギーを必要とします。したがって暖房期には空気温度を高めるより、湿度を高めるほうがエネルギーを要しないのです。 「加湿は空調機内で蒸気を噴霧する」、とおっしゃいますが、蒸気式は水を加熱して蒸気にするので空気温度は下がらないのですが、基本的にエネルギー多消費型の方式です。ただ制御しやすいので、空調屋さんはよく採用します。
弊社の「技術情報」のページの「産業用加湿器とは?」というところをご覧下さい。
セントラル空調で、空気調和機(通称:エアハン)に最も多く採用されているのは「気化式加湿器」、それも「滴下浸透式」です。気化蒸発の潜熱により空気温度は下がりますが、エネルギー消費が少なく、空気清浄機要素もあります。ただし制御応答が遅いので、大部屋空調に適します。制御的には比例帯を拡げて、積分をかけます。
また最近では超音波式やノズル噴霧式が増えています。工場などでは1粒体ノズルで粒径の大きい霧を噴霧する場合が多いですが、病院や介護施設では、除菌水を2粒体ノズルで噴霧し、「ドライフォグ」と言って、吹いたそばから空気に溶け込む方式が大ヒットしています。加熱しないので省エネですが、圧縮機が必要だったり、スケール(水垢)による詰まり防止のため、軟水器や純水器が必要になります。
電気料金が上がったり、石油やガス価格が上がって、節電、省エネが必須な時代、旧来の古い方式の熱源設備、空調設備を捨てて、最新のCOP(注)の高いヒートポンプや全熱交換器を導入したり、熱回収、夜間電力利用蓄熱、再生可能エネルギー導入、窓の遮熱、屋上の緑化や熱交換塗料の塗布、さらに電力消費の見える化、消費抑制制御など、様々な設備投資をして早期に減価償却、投資回収したほうが良い時代に入りました。この10数年間で、ヒートポンプのCOPは劇的に向上しました。エアコンに搭載される空調制御アルゴリズムも高級化して省エネ対応、快適性が向上しました。古い設備を使い続けるより、思い切って設備更新して早くモトをとる・・・先立つものがあれば、の話ですが、今リニューアルが最も求められる時期です。
初期導入コストと設備維持・保全コストを「Total Cost of Ownership」の観点から検討して行くべきと思います。
注)文中のCOPとは成績係数(Coefficient of Performance)のことで、ヒートポンプというのは熱を汲み上げるものですが、熱の増幅器みたいなものですから、アウトプットのエネルギーを、投入したインプットエネルギーで割ったものがCOPで、ヒートポンプのエネルギー効率の指標となっています。詳しくは「技術情報」の「冷凍サイクルとは?」というページをご覧下さい。」


Top クリーンルーム用掃除機について教えて下さい 

Q:御社のホームページを拝見し、ぶしつけかと思いますが連絡を取らせて頂きました。現在コンタミに関する整備を実施しております。
既存の資料等々不足しており、苦慮致しております。現在、下記3点を調査しておりますが、掃除機の性能・特徴しか掲載されておりません。つきましては、誠に恐縮ではございますが、御社の知り得る範囲でご指導頂ければ幸いです。
  @一般の掃除機、工業用掃除機、クリーンルーム用掃除機の構造の違い。
  A上記、性能の違い。
  B上記、それぞれの定義。

A:お問合せの掃除機の件ですが、弊社は自らクリーンルーム用掃除機をお客様での作業用に備えているのはもちろんのこと、ルームとの一括購入等のときは転売もしております。お客様によりましては各社の製品を比較して購入するよりも、弊社のようなクリーンルーム製造業者に商品選定を任したほうが安心だというところがございます。お問合せの主旨はよくわかりますが、詳細は実際のメーカーにお問合せ頂くのがベストと思います。おそらくメーカーでもこの問合せに即答する資料は無く、資料を作成の上返答するか、場合によっては販売店を紹介して終わりという可能性もございます。そこで弊社が知る限りはなはだ簡単ではございますが、下記まとめました。一助になれば幸いです。

[掃除機の種類と特徴]

◎家庭用…使用頻度も使用時間も少なく、ゴミも綿埃が主体です。通算使用時間を考慮して7年以上の耐久性を持つように設計されているようです。排気については高速気流で暖かい空気が出て、騒音も大きい。部屋の空気をかき回して微細粉塵を拡散させるので、最近はその対策型も発売されております。コスト第一で小型軽量でありプラスチック製が圧倒的。従来は紙パックに集塵するタイプが多かったのですが、最近では遠心力でチリを含んだ空気を回しフィルタに付ける「サイクロン式」が売れています。紙パック式はゴミが溜まってきても吸引力があまり落ちず、捨てる期間も長く捨てるときのゴミ飛散も少ないというメリットがあります。ただし紙パックを購入するという意味でメンテナンス費用がつきまとい、かつ排気の中に小さなダストが混じります。サイクロン式は排気がきれいで、メンテナンス費用はかかりませんが、こまめにゴミを捨てフィルタ清掃しなければなりません。また清掃するときにゴミが飛散するので、アレルギー体質の人には向きません。国産のものはゴミが溜まると吸引力が落ちますが、外国製のものの中には吸引力がさほど落ちないものもあるようです。

◎産業用…これはたくさんの種類があります。工場や倉庫用は金属片や水を吸う可能性もあり、対象のゴミの質量によっては強力な吸引力が必要です。レストランやOAフロア用は静音タイプが求められます。一般的に家庭用とは較べものにならない耐久性が必要であり、連続使用に耐えるモータを採用していますので高価になります。重量があるため金属製のものもあります。

◎クリーンルーム用…目的の第一は「ゴミは吸うが排気はきれい」ということです。そこで通常の掃除機と同じ紙袋フィルタにゴミを蓄えた後、排気する前に2段のフィルタを通します。粗ゴミフィルタ、微細ゴミフィルタです。後者は0.1μmの微細塵埃を99.99%捕集するULPAフィルタです。この長寿命化のためにプレフィルタがついているわけです。また、掃除機を使うクリーンルームは「コンベンショナル方式」(弊社ホームページの「技術情報」参照願います)の場合が圧倒的なので、どうしても空気の淀む場所、すなわち吹き溜まりができます。逆に言えばそのために掃除機の必要があるのですが、クリーンルームと言えども床上にはホコリが溜まりますので、それを吹き上げる心配のない低速排気である必要があります。ゴミの種類は家庭用と同様大きなゴミは対象としません。したがって吸引力もあまり強い必要はありません。

(メーカーも紹介しましたがここでは割愛します)


 

Top クリーンブースの空気清浄度が上がりません 

Q:クリーンルーム(クラス10,000、実力2,000・・・問合せのまま記載しています)内にクリーンブースを設置しました。クリーンブース内には家庭用の空気清浄機(ヘパフィルター付)を設置しましたがほとんどクリーン度が上がりません。家庭用空気清浄機のHEPAフィルターはHEPAフィルターの規格に準拠していないのではないかと考えていますがいかがでしょうか

A:HEPAと言っている以上、規格に準拠しているはずです。
問題はいくつか考えられます。
@クリーンブース内に発塵源があるのではありませんか?
 人間は大きな発塵源です。また、機械が発塵していれば、そのパーティクルをうまく空気清浄機に誘導する機構、構造がなければ空気はきれいになりません。それどころか、空気清浄機から出たクリーンエアが、発塵源から出たパーティクルを運んで、空間内の清浄度を低下させます。
Aクリーンブースの密閉性が低いのではありませんか?
 クリーンブースの中で空気清浄機が動いたとしても、ブース内の空気を吸って、HEPAフィルタに塵埃を吸着し、清浄化して吐き出しているだけですから、ブースが密閉されていて発塵が少なければ徐々に清浄度は上がるでしょうが、通常「クリーンブース」と言われるものは開放型です。「クリーンルーム」というのは室外との目地にコーキングを施して外部との空気を遮断する密閉型構造ですが、「クリーンブース」というのは風量の大きいファンフィルタユニット(空気清浄業界ではFFUと通称されます)によってグイグイとブース内に清浄空気を押し込み、パーティクルをクリーンエアで押し出してやるものなので、密閉されていては困ります。すなわちクリーンブースとは空気清浄機とは相容れ難いものです。ただし空気清浄機が強力な能力を持っていれば話は別ですが、工業用の空気清浄機は大型冷蔵庫以上、パッケージエアコン並の大きさになるはずです→スライドテントブースの中に左右ズラリと床置き式クリーンエアユニットが並んでいます。この写真を見れば、家庭用の空気清浄機でクリーンエア環境を作ることなど到底無理と納得していただけます。

Q:では、御社製品で、安価なクリーンユニットがあればご紹介いただきたくお願いいたします。

A:上記説明でクリーンブースの構造がなんとなくつかめたのではないかと存じます。パーティクルには質量がありますので、最も良い構造は天井部にFFUを設置して清浄空気が上から下に垂直に流れる構造、押し込まれた空気が床で撥ね返って上部に戻ろうとしても上から清浄空気が落ちてきますからパーティクルは上に行けません。床との間に狭い隙間があれば、ブース内発塵で汚れた空気はこのスキマから外に押し出されます。かつFFUがグイグイ清浄空気を押し出してきますから、ブース内は外気より若干陽圧(外より気圧が高いという意味)になって、ブース外部からダーティエアがクリーンブース内に紛れ込めないようにします。
このように単純そうに見えて、目に見えない空気の流れというのは、圧力の微妙な差によって変わりますから、構造と空気量によって適切な能力、適切な台数のFFUを選定しなければなりません。空気清浄度は一般に空間内の空気容積分の空気量を単位時間当り何回転させるかによって決まると解説されますが、それだけではなく天井高さにもよります。
安価な、と申しましても家庭用の空気清浄機よりは高価になりますが、まずは空気清浄化の目的、ブース内の物、ブース構造などを営業マンがヒアリングした上で提案させていただきます。

 

Top 測温抵抗体4線式を使うべきか? 

Q:現在、弊社露光機にて3線式のPtセンサを使用しています。±0.3℃の精密温度測定をしたいのですが、可とうケーブルのラインの長さが28.6mで抵抗値は計1.73Ω、中間にコネクタ(金メッキピン使用)が8箇所もありコネクタの合計接触抵抗値は0.06Ωです。表示温度が経時変化してきているように感じます。私としては、これでは4線式を使う必要があると考えます。そこで、弊社の技術にアピールしたいのですが、その前に、3線式ではライン1本分の抵抗値が加算されることを理解しないとならないのですが、この3線式と4線式の違いについて、何か明確な資料があれば教えて頂きたくお願いします。

A:2線式計測であれば、コネクタの合計接触抵抗値0.06Ω、線長28.6mで抵抗値合計1.73Ω、これを2倍して計3.58Ωの抵抗値ですから、20〜30℃での抵抗値変化0.388Ω/℃に較べて大変大きい数値です。しかし3線式であれば、多芯ケーブルなので線材は同じであり、コネクタも同一の中の別ピンのはずですから、誤差は補償されるはず。試しにA-B間、A-B’間、B-B’間の抵抗値を入力インピーダンスの大きいマルチメータ等で測ってみたらいかがですか?A-B間、A-B’間の測定値は同じはずです。コネクタが多いので、接触具合によってもしかすると問題が起るかもしれません。また可とうケーブルを使っているということは、コネクタにストレスがかかることはありませんか?その場合接触抵抗値の変動が起きたりすると、計測の基本:再現性が維持されていないことになります。表示温度が経時変化してきているのは、線材やコネクタのせいとは思えません。あらゆる可能性を考えて原因追究すべきと思います。


3導線式測定

 上図は、3線式のブロック図です。BとB’は同じなので、Bで表記しています。Rxが」測温抵抗体素子の抵抗であり、そこから受信計器のA端子までの導線抵抗値がR2、受信計器のB端子までの導線抵抗値がR1とR3です。受信計器内のRvを可変してブリッジの平衡をとります。
   Rs(Rx+R2)=Rs(Rv+R1
   Rx+R2=Rv+R1
   Rx=Rv+R1−R2
となり、導線抵抗の差(R1−R2)が誤差となります。そこで導線抵抗を等しくすればR1=R2なので、上式は
   ∴Rx=Rv
となり、導線抵抗の影響を受けなくなります。A、B、B’を同じ単位長抵抗値を持つ線材から同じ長さでカットしますと、R1、R2、R3はほぼ同じになります。基準電流は2mAを流すことが多いようです。基準電流源の両端での電圧は
   Rs+R2+Rx+R3=Rs+Rv+R1+R3
1≒R2≒R3なので
   ∴Rx=Rv
となって、導線抵抗誤差をキャンセルできます。


4導線式測定

 上図は、4線式のブロック図です。抵抗素線に基準電流を流し、素線両端の電圧を測定してこれを温度変換します。電流導線と電圧導線の2対のA−B回路を用いる。入力インピーダンスのすごく大きい(∞相当)電圧計を使用しますと、電圧導線のA−B回路には電流が流れないので、電圧計は素線両端の電圧を計測します。したがってこの方式ではR1〜R4は測定に影響を及ぼさない形になります。


Top 電圧比例のヒータ制御で良いか? 

Q:国立大学の学生です。卒業研究で、床暖房用のPTC面状ヒーターによって床面温度を25℃±1℃となるように比例演算し、比例制御を電圧制御で行っています。温度によって電力が変化してしまうため電力制御というよりは電圧のみ比例的に制御を行っています。仕組みはとても簡単なもので比例帯として床面温度が25℃±1℃となるようにし、比例演算によって100%の出力のときは100V、50%の時には50V、20%のときは20Vとして電圧の比例制御を行っています。このようなやり方でよいのでしょうか?

A:ヒータによる加熱制御は計測制御用語では「逆動作」と言いまして、目標温度より現在温度が低いとき、すなわち偏差がマイナスのときは大きい出力が出て、測定値が目標値を上回ってプラス偏差になると出力が小さくなります。温度が高くなるほど電気抵抗値が高くなるようなヒータ、例えば白金やモリブデンを用いて温度制御しようとしますと、電圧制御で行うと目標温度より低温の場合には抵抗値が低いのでより多くの電流が流れます。高温の場合にはより小さい電流となります。したがって比例制御には違いないのですが、電流はY=aX+bの1次式ではなく、偏差がマイナスのときの勾配が急峻でプラスになると寝てくるという特性となります。すなわち現在値が低くて目標温度に向かって上昇中のときには偏差に対する制御感度が大きく、目標温度を越えたときには鈍くなるという制御になります。本来こういうヒータの場合には電流を検出して制御を行うのが産業用制御装置の手法です。これを「電流フィードバック形」の制御と言います。また炭化珪素(SiC)ヒータのように温度と抵抗値がU字特性を持ち、かつ経年劣化が大きいような発熱体では、電力を基準にして制御を行います。これを「電力フィードバック形」の制御と言います。あなたの行われている方式は「電圧フィードバック形」の制御と言い、産業用制御装置でも最も多く用いられているものです。抵抗値の温度特性の無いヒータならばこれが良いのです。先に述べたように偏差によって制御感度が違っても、制御そのものは行えますから別に間違ったやり方では無いと思います。ただし精密で正弦波的制御を行いたければ、電力または電流を制御することにチャレンジしてはどうでしょうか?


 

Top キダチアロエを探しています 

Q:こんにちは。インターネットにて貴サイトを見つけました。私は今、キダチアロエの鉢植えを探しているのですが、東京都内で扱っている販売店などご紹介いただけますでしょうか。宜しく御願いします。

A:扱っているかどうかわかりませんが、渇ヤの企画社(http://www.hananokikakusha.com/)というところにお問合せください。
高校の先輩の会社です
(^-^)
新宿区市谷薬王寺町58番地 TEL:03-3268-5701 FAX:03-3268-5704
E-mail:info@hananokikakusha.com
三基計装株式会社からの紹介と言って頂ければ結構です。千葉県に数箇所農場を持っています。フラワーギフトなども扱っています。

 

Top トマトとイチゴのロックウール栽培のポイントを教えて下さい 

Q:長野県諏訪市のトマト/ロックウール栽培農家です。ロックウール養液栽培を始め、9月4日に定植しました。ハウスはふくごう君という制御機がはいっています。遮光カーテンの制御が出来ますが、どの様な管理をしたら良いですか?制御機には、時刻と光量(Cal)で制御が出来るようです。カーテンは指定した空け幅で時刻と光量(Cal)を感知して動作します。遮光カーテンの制御でのポイントなどありましたら教えて下さい。
またトマトの他にイチゴでもロックウール栽培をしており、こちらのハウスにも御社の「ふくごう君」を導入しています。そこで、トマトと同じくイチゴのロックウール栽培での遮光方法についても、ご教示いただけないでしょうか。トマトと重なる部分も多いかと思いますが、ポイントなどご教示いただけましたら幸いです。

A:ご質問に対して満足な回答は難しいです。それは下記のような理由からです。
先ずカ−テン材質、遮光率によってカ−テンの使い方自体変わります。何の目的で現在使用している遮光カ−テンを選んだのかが第一のテーマです。また、栽培ステ−ジによっても変わります。定植した苗が活着していればできるだけお日様を当ててやらなければいけませんし、まだ活着していなければきっちり遮光してやらなければなりません。
さらに栽培の仕方、例えば潅水量ですが、水を十分に与えて栽培する方法であればしおれを心配する必要はあまりありませんが、最近流行の高糖度トマトのように締め栽培をするような栽培ですとまだ今の時期は遮光する必要が出てきます。
「ふくごう君」はお客様の様々な栽培方式にあわせて制御設定ができる機械ですので、栽培方針(今回の場合は養液土耕システム)に従って設定してくださいという言い方になります。養液土耕システムには基本的にどのように栽培するのか栽培マニアルが存在しますので、それをご覧頂いて、かつまたトマトの様子を観ながら最適な設定をして下さい。
  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆
イチゴで遮光カ−テンを使用するのは、花芽分化させるために短日処理するときでしょう。ランナーから苗を分け、ロックウールへ定植しておられるのだと思いますが、イチゴは収量増加や連続的収穫、甘みの増加など、目的によって短日処理と低温処理を行うようです。また結実してくると勢いを保つために電照をして長日とすることも行われています。養液土耕方式では寒い時に培地に温水を流して加温するとか暑いときには冷水を流して冷却するなどで周年栽培を行うという研究報告が試験場等から出ていますし、実用もされています。日本は南北に細長いため、地域別に栽培〜収穫の時期が違い、また炭そ病への抵抗性などで多くの品種が開発されています。全国各地に○△県方式というものがあり、最近は高設栽培が流行していますが、制御器メーカーの立場からしますと各県方式にいちいち対応することは困難で、困っています(^-^)。潅水コントローラとして弊社では”す〜ぱ〜かんすい”という機種を提供しております。全国的にイチゴ栽培がブームとなっています。弊社の制御器はもちろん各地でそのために使われていますが、栽培コンサルティングを業としておりませんので、長野県の指導改良普及センター、試験場にお問合せ頂くのが地域的に最良と存じます。夜冷短日処理の時期や設定を教えて頂けると思います。

 

 


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