SUNNIX Environmental Management System


内部監査 internal audit

  では2006年9月1日からEMS試運転を開始し、2007年1月ISO14001認証を取得しました。その過程で、教育訓練を行い、運用管理手順に基いたチェックやデータ取りも進めました。内部環境監査(EMS運用の上で取り決め事項への適合性や、適切に実施されているか否かのチェック)を行い、マネジメントレビュー(社長によるEMSの見直し)を行いました。

 2006年9月13日、社長は内部監査員を任命しました。その中から1名内部監査責任者を任命しました。
 2008年6月11日、EMS委員会において、社長はEMSRを変更し、内部監査責任者を任命しました。

 内部監査実施要綱 

当社の内部監査実施要綱は下記の通りとする。

1)責任と権限

    社長は、EMSRに“内部監査プログラム”の管理のための権限を与える。

注)この部分は社内的に議論がありました。「監査」の主旨から言えばEMSRは執行機関、会社で言えば取締役ですから、監査役である内部監査責任者に権限を与えるべきだとの意見があります。実際そういう運営をすべきとする審査機関もあります。しかし三基計装株式会社は小さな会社ですから人材面も考慮し、かつまた内部監査の円滑な執行を図るためにあえてこのようにいたしました。

2)内部監査の頻度

 内部監査責任者は、毎年2回(8月、2月)定期内部監査を実施し、全部門の監査を実施する。ただし、下記の場合は、社長の指示により臨時の内部監査を実施するものとする。臨時内部監査では特定の部門の監査を実施する。

 @ 組織体制の変更時

 A 新規プロジェクトのスタート時

 B その他社長が必要と判断した時

3)内部監査の基準及び範囲

 内部監査の基準は、規格及び当社EMS文書(環境マニュアル、環境管理手順書集など)とする。定期内部監査の実施範囲はEMSRを含む当社全部門とする。

注)この部分も社内的に議論がありました。社長を内部監査の対象にすべきかどうか?ということです。ISO9001:2000では社長も対象にすることになりましたので、世の流れとしてはその方向ですが、ISO14001:2004では特に規定していないため、当社では対象外にしました。

4)内部監査チーム

 @ 内部監査チームの選定

 社長は内部監査員の有資格者の中から、内部監査責任者を指名する。内部監査責任者は、内部監査チームの編成を行い、内部監査の実施に当たっては、監査プロセスの客観性及び公平性を確保するよう努める。内部監査員は自分の担当する業務(自分に直接責任のある業務)は監査しないようする。内部監査チームには、原則として2人1組の班をおく。各班には監査リーダーと監査員をおく。

 A 内部監査チームの力量の向上

 EMSRは内部監査員の力量を向上するため、「教育訓練年間計画書」に基づき、教育訓練を実施する。

5)内部監査プログラムの策定
 内部監査責任者は、EMSRと協議を行い、当該運用の環境上の重要性及び前回までの監査結果を考慮して監査プログラムを策定する。内部監査責任者は、毎年4月に、「内部監査年間スケジュール」を作成する。

6)個別監査の実施手順

@ 内部監査責任者は個別監査の実施に先立ち、各部門長と協議を行い、「内部監査実施計画書兼通知書」を作成し、社長の承認を得たのち、被監査部門長に通知する。

A 各監査チームは、個別監査用の「内部監査チェックリスト」を被監査部門ごとに作成する。監査チームは少なくとも下記の3点セットは常に携帯し、監査を実施する。

ア.内部監査チェックリスト(部門別) ・・・監査リーダーが作成する

イ.環境マニュアル(最新版)

ウ.JIS規格(JIS Q 14001:2004)

B 初回会議の開催・・・オープニングミーティング

  内部監査責任者は、監査に先立ち「内部監査実施計画書兼通知書」に基づき初回会議を開催し、下記事項の確認などを行う。
 ア.出席者の確認(被監査部門長、監査チームなど)

イ.監査基本事項の説明及び確認

ウ.監査の実施方法の説明及び確認

エ.監査チームの配慮の表明

オ.被監査部門の協力依頼

C 情報の収集及び検証

監査チームは、「内部監査チェックリスト」(部門別)に基づき、文書監査及び現場監査を行う。不適合が検出された場合には、下記三要素をもってその基礎を固める。

ア.不適合の根拠となる規格要求事項(条項NO.及び条文)
イ.不適合の状態(規格又は当社EMSの要求に対し、そうなっていない状態)

ウ.不適合の状態を裏付ける客観的証拠(該当文書、該当記録、発言内容など)

不適合について、そのEMSに対する影響度に基づき、軽重の等級付けを行う。下記に不適合(A)、不適合(B)、観察事項(△)又は適合(○)の評価基準を示す。

A:重大不適合(是正要求)

・EMSに規格要求事項の重大な欠落がある。 

・規格要求事項がシステムに確立されていない。

・規格要求事項が実施されていない。

・ある部門に集中して軽微な不適合がある。

B):軽微不適合(是正要求)

・EMSに規格要求事項が一部欠落している。

・規格要求事項が不十分である。

・規格要求事項の実施に、漏れが発見された。

△:観察事項

・システムの不適合ではないが、現状のままだと不適合になるおそれがある。

・システムの改善点として指摘する

○:適合 ・規格要求事項に従って、システムが確立されており、実施し、維持されている。

 文書監査及び現場監査中は、「内部監査チェックリスト」(部門別)に不適合(A)、不適合(B)、観察事項(△)または適合(○)を判定し、評価欄に記入する。また、客観的証拠などは忘れないようにコメント欄に記入しておく。適合の場合も適合とした証拠を記入しておく。

 D 監査チーム会議の開催

 内部監査責任者は適切な段階及び計画した文書監査及び現場監査が全て終了した段階で、監査チーム会議を開催し、各チームの監査結果の取りまとめを行う。監査チームごとに「内部監査チェックリスト」(部門別)に基づき、不適合(A)及び不適合(B)は一件ごとに「是正処置要求書兼報告書」を作成する・・・監査リーダーが作成し内部監査責任者が承認する。EMSRや社長まで出す必要無し。監査チームにより、不適合の軽重の等級付けの考え方が異なる場合には、内部監査責任者が最終判断を行い、調整を行う。内部監査責任者は各監査チームの「是正処置要求書兼報告書」に基づき、監査所見及び監査結論をとりまとめ、最終会議に備える。

 E 最終会議の開催・・・クローズドミーティング

 内部監査責任者は、監査チーム会議終了後、被監査部門長の出席を得て最終会議を開催し、下記事項の確認などを行う。

ア.出席者の確認(被監査部門長、監査チームなど)

イ.監査基本事項の再確認

ウ.監査結果の講評(監査所見、監査結論)

エ.不適合ごとに当該監査員が報告し、被監査部門長の異議の有無を確認・・・被監査部門長の納得を得ることが肝要

オ.当該監査員は「是正処置要求書兼報告書」を被監査部門長へ手渡す。被監査部門長は是正処置の期限(原則2週間以内)を約束し、同報告書に記入する。

カ.監査後の手続きの説明

キ.監査の限界について付言

ク.被監査部門の協力に謝意を表明

F 内部監査責任者は最終会議終了後、原則として1週間以内に「内部監査報告書」を作成し、内部監査の実施結果を社長に報告(速報)する・・・監査リーダーが作成し内部監査責任者が検査、EMSRが確認し、社長が承認する。もちろんEMSRを内部監査した場合は内部監査責任者→社長のルートとなる。

G 内部監査チームは「是正処置要求書兼報告書(控)」に基づき、被監査部門の是正処置の実施状況を確認し、是正処置が実施期限内に実施されるよう監視する。

H 被監査部門長は、先ず、発見された不適合を修正し、有害な環境影響を緩和する処置(緩和処置)をとり、引き続き不適合の原因を究明し、不適合の原因を除去するための処置(再発防止処置)を遅滞なく実施する。被監査部門長だけでは十分な処置ができないと判断される場合は、EMSRと協議を行う。EMSRは、全社的な取り組みにより適切な処置を行う。

I 監査チームは下記に示す2通りのフォローアップのいずれかを実施し、被監査部門の是正処置を確認し、是正処置が適切に実施されていることが確認できた場合にはクローズとし、当該「是正処置要求書兼報告書」及び添付文書により社長に報告する。なお、是正処置でとられた処置が不十分(問題の大きさ及び生じた環境影響に合っていない)と判断した場合には、「是正処置要求書兼報告書」を再発行し、被監査部門長に再是正を要求する。

ア.不適合の内容が重大な場合(A指摘)には、是正処置が計画通り実施されたことを現場監査で確認する。

イ.不適合の内容が軽微な場合(B指摘)には、是正処置が計画どおり実行されたことを「是正処置要求書兼報告書」及びその添付文書で確認する。

J EMSRは、是正処置の実施状況及び有効性などをマネジメントレビューへ報告するとともに、必要に応じて監査プログラムの改善のための提案を行う。

 7)記録の維持

  管理部は、内部監査の記録を維持管理する。

                          

さて以上の手順を具体例にすると?

2006年9月にKAさんとKIさん、NAさんとMAさんが監査チームを組み、KAさんがリーダーで東京営業所、管理部、システム営業部、アグリ特販部、大阪営業所を、NAさんがリーダーで技術センター管理グループ(KI部長)、システム技術部(KA部長)、クリーン機器技術部(TT部長)を監査したときの例です。ここでは技術センターの監査についてのみ触れます。

内部監査責任者であるKAさんは自ら作成した内部監査年間スケジュールに基き、内部監査チームの編成を行います。このとき技術センター各部門の業務に直接関係しないNAさんとMAさんが監査チームを組むことに決めました。KAさんは各部門長(KIさん、TTさん)と協議を行い、「内部監査実施計画書兼通知書」を作成し、EMSRに提出して確認してもらい、社長の承認を得たのち、被監査部門長(KIさん、TTさんとKAさん)に通知します。

@ NAさんとMAさんが管理グループ、システム技術部、クリーン機器技術部を内部監査するためのチェックリストを作成する
A TTさん、KAさん、KIさんは必要書類を用意して定時(決められた時間)前に着席し内部監査に備える
B NAさんとMAさんはチェックリスト、環境マニュアル(最新版)、様式集、JIS規格(JIS Q 14001:2004)を持参し、定時に技術センター会議室へ行く。ここには内部監査責任者も同席している
C KAさんは、内部監査責任者として初回会議を開催する。被監査部門以外の部門長はこの後退席して良い。
D NAさんとMAさんはチェックリストに基き文書監査と現場監査を行い、適合(○)、不適合(A)、不適合(B)、観察事項(△)を項目別にチェックする
E 監査が終了すると、内部監査責任者は監査チーム会議を開催し、各チーム(今回は2)の監査結果の取りまとめを行う。ここでNAさんとMAさんはクリーン機器技術部とシステム技術部に軽微な不適合(B)があったと話し、内部監査責任者はこれを認めNAさんが「是正処置要求書兼報告書」を作成、内部監査責任者であるKAさんが承認する
F 内部監査責任者は事前の計画通り定められた時刻に最終会議を開催する。被監査部門長が全員集まり、監査チームからクリーン機器技術部とシステム技術部に軽微な不適合があったと証拠を示してクリーン機器技術部のTT部長、システム技術部のKA部長と話し合い、TT部長、KA部長が納得すればNAさんが是正措置要求書をそれぞれに手渡し、是正処置の期限を約束し、TT部長、KA部長は同報告書に記入する。ここでシステム技術部の部門長も内部監査責任者もKAさんなので、既にEの時点で不適合を認めているが、形式上同じ事を行う
G NAさんは後日速やかに管理グループ、システム技術部、クリーン機器技術部各部門個別に「内部監査報告書」を作成し、内部監査責任者であるKAさんに提出、検査の上EMSRに提出、EMSRが確認して社長へ提出、社長が承認して管理部(SUさん)へ保管を命ずる
H TTさんはクリーン機器技術部内で是正処置を講じる。KAさんはシステム技術部内で是正処置を講じる
I TTさんとKAさんはそれぞれ個別に是正処置報告(同一用紙内中段)を記入する
J NAさんが是正処置報告書を受領し有効性をレビューして問題なければ確認サイン、問題あればTTさん、KAさんとキャッチボールする
K NAさんが内部監査責任者すなわちKAさんへ是正処置要求書兼報告書」を提出、確認し、問題なければ認サイン、ここで問題あればキャッチボールする
L 内部監査責任者すなわちKAさんは社長へ是正処置要求書兼報告書を提出、問題なければ社長が承認サイン、ここで問題あればキャッチボールする。
M 社長は管理部(SUさん)へ是正処置要求書兼報告書を送り管理部はこれを収納・保管する
N EMSRは、是正処置の実施状況及び有効性などをマネジメントレビューへ報告する

 


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