島根大学では、経済産業省平成21年度「先進的植物工場施設整備費補助金」に採択され、植物工場の設置や運営に係る課題の克服に向けて、必要な研究開発、技術指導、ならびに、この分野の人材育成を促進するための施設整備を進めました。「生物資源科学部附属生物資源教育研究センター農業生産科学部門植物工場支援・研究施設」に納入した設備をご紹介します。
納入場所:島根大学生物資源科学部 附属生物資源教育研究センター(本庄総合農場) 住所:松江市上本庄町2059
研究代表者:浅尾俊樹教授(生物資源科学部 農業生産学科)
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| ■植物工場支援・研究施設の概要 |
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本支援・研究施設は、「完全人工光型植物工場向け栽培作目ワサビ等およびその栽培システムの構築」を目指し、以下の「培養室」、「環境制御室」、「分析室」、「環境モニター室」から構成されています。
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培養室・・・高品質無病苗を安定かつ高効率的に生産する技術開発を行います。 |
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環境制御室(計5部屋)・・・光、温度、培養液条件などをLEDなどの照明、養液栽培装置、内循環型空調装置、二酸化炭素供給装置などで比較検討することにより機能性を付加したワサビ生産技術の確立を目指します。地中熱利用型ヒートポンプや太陽光発電利用による運営コスト低減技術の検討も合わせて行います。 |
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分析室・・・生産されたワサビの成分分析、機能性解析を行う装置を設置します。 |
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環境モニター室・・・環境制御室でモニターされた各種データを集積、解析を行います。 |

(島根大学のホームページより)
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| ■開所式の模様 |
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生物資源科学部附属生物資源教育研究センターの本庄総合農場内に完成した「植物工場支援・研究施設」は、経済産業省平成21年度「先進的植物工場施設整備費補助金」により、旧システム化施設管理棟の一部を改修して整備されました。施設の総面積は328m2です。
下写真は2010年4月17日に行われた開所式のテープカットの模様で、中国経済産業局長、島根県農林水産部長、同商工労働部長、同農業技術センター所長、同産業技術センター所長をはじめ多数の関係者が出席し、島根大学からも山本学長をはじめ多数の関係者が出席して盛大に行われました。島根大学との共同研究等により、植物工場事業への参入を希望される企業の方々の実験施設としての活用が期待されます。

経済産業省中国経済産業局産業部が紹介するページ(PDF)
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| ■システム構成 |
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環境制御室概要
●恒温室(4室)
●無菌クリーンルーム(1室)
室内機器構成
●培養育成棚(投げ込み式クーラーによる水温制御)
●光源(室別にて)
恒温室(1室) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 防水・防湿型蛍光灯
恒温室(2室) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ LED(RGB調光)
恒温室(3室、4室) ・・・・・・・・・・・・・・・・ HEFL管(※)
無菌クリーンルーム ・・・・・・・・・・・・・・・ 防水・防湿型蛍光灯
室内条件
●温湿度 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ +15℃〜+25℃ / 60%以上
●CO2ガス自動制御 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 1,000ppm〜2,000ppm
●無菌クリーンルーム ・・・・・・・・・・・・・・・ ISOクラス7(FED
209Dクラス10,000)
※ HEFL管とは「ハイブリッド電極蛍光管」のことであり、詳しくはコチラをご覧下さい。
LED照明を受けて元気に育つわさび
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| ■余談・・・わさび(山葵)について |
| わさび(山葵)は、アブラナ科ワサビ属の植物で日本原産です。地下茎をすり下ろして刺身や寿司の香辛料として用います。寿司屋では符牒として「なみだ」や「さび」と言います。世界的な和食ブームで、英語、フランス語、台湾語、広東語などでそのままwasabiと言われています。日本の主要な産地は静岡県、長野県、東京都(奥多摩)、島根県、山梨県、岩手県等です。日本で出回っている粉ワサビや練りワサビは、セイヨウワサビに緑の着色したものが多く、日本独特のわさびのおいしさとは異なります。水ワサビの生育には、豊富で綺麗な水温9〜16℃の水を流し続けることが必要で、強い日光を嫌うため、栽培が難しい農作物と言われています。逆にわさびの産地とは、山間の水のきれいなところ、というイメージになります。 |
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